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政権発足半年へて、決着をつけねばならぬ時がある・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 カメと言えば、のろいものの代名詞だが、政界の亀さんは少し毛色が違う。ウサギもびっくりの猪突(ちょとつ)猛進、独走には周囲も大慌て

 郵政改革法案をめぐる亀井静香担当相の言動に、閣内の溝が深まっている。ご本人は「首相や関係閣僚と調整済み」と言うが、異論が噴出。どこまで議論し調整したのか、あやしい

 それだけではない。普天間移設問題でも政権内でさまざまな意見が飛び交う。大詰めの段階でなお、シュワブ沿岸部移設の現行案をめぐり外相と防衛相の見解が異なる。閣僚間の対話はどうなっているのか。政権担当能力以前に、コミュニケーション能力が疑われる

 政権発足半年へて、閣内の意見さえまとまらない。これから米国との交渉に臨むだろうが、はたして5月中に決着できるのか。ごたごたが続く政権を見るにつけ、対話力の乏しさに暗澹(あんたん)たる思いがする

 外交は相手を説得し納得してもらう、骨の折れる仕事である。相手は米国。今のままでは足元を見透かされるだけだ。鳩山由紀夫首相の手腕に期待するのは無理な話なのか

 「ものは頭で考える/だが 一生に一度や二度は/臍(へそ)で考えて/決着をつけねばならぬ時がある」。詩人・新川和江さんの「臍」という詩だ。今まさに、首相は「最低でも県外」との言葉を臍に刻み、覚悟を決めるときだ。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年3月29日 
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