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壁を一つ乗り越え「男子三日会わざれば刮目して見よ」・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 きのうの朝刊で懐かしい顔を見て、何ともいえないうれしい気分になった。鏡が丘特別支援学校から一般入試で那覇国際高校普通科に入学した吉田伸吾君(那覇市)の晴れ姿を伝える記事だ

 彼とは6年前の那覇市障害者運動会で会った。当時9歳。ちょこんと車いすに座った姿がかわいらしく、思わず声をかけた

 ストレスが解消できるから運動が大好きなこと、パン食い競走や玉入れを頑張ったこと、将来は弁護士になりたいことなどをはきはき答えてくれた。明るい笑顔が印象に残っていた

 鏡が丘では、ほかの生徒と障害の状況に違いがあったため、授業は9年間一人ぼっちだった。進路を決める際、障害者施設で暮らすのではなく、仕事に就き家庭を持ちたいという伸吾君に、父親は頭を使う仕事に就くよう助言した

 志望校に選んだ那覇国際高は県内で上位の進学校だ。昨年の夏休みから八重瀬町の塾に通い、猛勉強を重ねた伸吾君の努力と情熱に、そして彼を支え、力を引き出した家族、学校、塾の皆さんに、拍手を送りたい

 「男子三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」という言葉がある。伸吾君は入学の喜びに満足せず、大学進学、さらに「地域や社会で役割を持って一生懸命生きていく」という目標を打ち立てた。壁を一つ乗り越えた、男の顔になっていた。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年4月9日 
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