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5月15日「本土復帰の日」一向に変わらぬ米軍基地の存在の大きさ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 本土復帰の日は、沖縄にとって祝賀の日なのだろうか。鳩山由紀夫首相が5月15日の来県を見送ったとのニュースを聞いて、ふと考えてしまった

 小学生のころ、復帰の日に学校で紅白の饅頭(まんじゅう)が配られた。数年続いたような記憶がある。玄関先に日の丸の旗を掲げる家も少なくなかった。今ではあまり見られなくなった光景だ

 一方、復帰35年目に当たる2007年の本紙の世論調査では「本土に復帰してよかった」が89%で、評価する声が圧倒する。世論調査の数字と裏腹に薄れゆく祝賀ムードが、県民が抱える復帰に対する複雑な感情を象徴しているように思える

 祝賀の色が薄れた要因は時の経過だけでないだろう。一向に変わらぬ米軍基地の存在の大きさ、多発する米軍や米兵による事件事故。復帰前に切望したことがかなえられていないという現状がある

 「5・15」の来県を希望したという鳩山首相。その目的が米軍普天間飛行場の「県外移設」を望む多くの県民の声に逆行する「政府案」の説明だとすれば、なおさら理解不足と思われても仕方がない

 政府は、首相が重ねて明言してきた「5月末決着」を見送る方針のようだ。新たな案を模索するための先送りだと思いたい。もうすぐ迎える38回目の記念日の意義を踏まえた案にするために。(浜元克年)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年5月11日 
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