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伝統工芸の「普段使い」現代の新しい何かを生み出す・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 イタリア・ミラノで紅型生地を使った洋服のファッションショーが開かれる(11日社会面)。ファッションの都、オペラの殿堂を擁する華やかな欧州の拠点で紅型ドレスがどう映えるのか。楽しみが膨らむ

 染色家で沖展会員の知念貞男さん(78)=那覇市=が生地を提供しイタリア在住のデザイナーと共同で20点作った。洋の東西を越えた共同作業で、知念さんは「紅型にも新しい何かが生まれる」と期待する

 知念さんの次女・杉子さん(43)が橋渡し役になった話がすてきだ。イタリアを拠点に活動するピアニストで、父からもらった紅型をドレスに仕立て直し、コンサートで着用、デザイナーの目に留まった

 知念家は、琉球王府の御用を務めた「紅型三宗家」のひとつ。8代目の知念さんは沖縄の伝統に、娘は西欧音楽の伝統に携わる。父娘の伝統を掛け合わせ、現代の「新しい何か」を生み出すもう一つの共同作業だ

 県内でも近年、紅型柄をモチーフにした雑貨類や洋服への応用など、伝統工芸の「普段使い」が進む。県も伝統を踏まえた現代の商品開発を重要な産業政策としてとらえている

 ミラノの後は杉子さんのピアノ演奏とともに県内でお披露目してもらいたい。紅型ドレスに合うのは、色彩豊かなラヴェルかストラヴィンスキーか…。うーん、聴きたい。(上間正敦)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年5月12日 
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