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「条例のある街」不当な状況を変えるには、声を上げ続けるしかない・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 もし、目の見えない人のほうが多い街があったら―。目の不自由な人が市長選に立候補し「財政面と地球環境に配慮して、街灯をすべて撤去する」との公約を掲げる

 猛反発する晴眼者にはこう答える。「一部の人たちの意見ばかりを聞くわけにはいきません。少しは一般市民のことも考えてください」。皮肉たっぷりのこの挿話は、全国で初めて障ガイ者の権利条例を制定した千葉県の取り組みを描いた「条例のある街」(野沢和弘著)の中の一節だ

 沖縄でも権利条例の制定に向けた動きが盛り上がっている。自ら汗をかき、意見を集約して練り上げた条例案を手に、車いすのメンバーらが1カ月で約1万5000人の署名をかき集めた

 「親せきの集まりで肩身が狭く、母はいつも泣いていた」「小さいときから親元を離れ本島の施設に預けられた」「身内から結婚・出産に反対された」…。各地に埋もれていた叫びが、条例案の基礎となった

 本島縦断の署名活動に当初「無謀では」と懸念する声もあったが、車いすで民家や店舗をたずね、「障ガイの有無にかかわらず人としての尊厳を守る」という条例の趣旨を説いた

 沖縄の基地問題も、大多数による差別や認識不足という点で、障ガイ者問題と根は同じだ。不当な状況を変えるには、声を上げ続けるしかない。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年5月21日 
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