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見た目、大切なのは清潔感。品位を保ち不快感を与えない・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 リンカーン、夏目漱石、伊藤博文…。歴史上の人物には立派なひげをたくわえた人が多い。ひげには威厳を示す効果があるが、それは威圧感の裏返しでもある。生え具合によっては不快感を与えかねない

 群馬県伊勢崎市が男性職員のひげを禁止する文書を通達した(20日付本紙)。公務員としての品位を保ち不快感を与えないための措置という。同市では職員がひげをそり忘れて登庁し、苦情が寄せられる事例があったらしい

 最近は無精にも見えるひげを生やした俳優やタレントがお茶の間に登場することが多い。ひげはすっかり市民権を得たものと思っていただけに、市の措置には、多様な見方があるのだと再認識させられた

 民間企業には接客の機会が多い業種などで、ひげをそることを促すところも少なくないと聞く。社員の見た目が業績にかかわることは、出来れば避けたいのが心情だろう

 しかし、ひげの有無は本来、個人のライフスタイルにかかわることだ。市のように明文化してまで禁止するのは、自由と放縦の境目をむりやり仕切り分けたようで、なんとも息苦しい

 ひげの手入れはそるよりも手間がかかる。ひげを生やす人にはおしゃれな人が多いのも事実。のびっぱなしやそり忘れはいただけないが、大切なのは清潔感。単純な毛嫌いは慎みたい。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年5月24日 
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