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油断すれば、命を奪われる「猛夏」きめ細かな気遣いが必要・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 数日の雨模様で一服した暑さがまた盛り返してきた。照りつける日差しと路面にたまった暑熱の挟み撃ちに、思わず日陰を探す毎日だ

 全国的に厳しい夏になっている。「日本一暑い町」を売りにしている岐阜県多治見市では22日に39・4度を観測した。海風が届きにくい内陸の盆地には、肌を刺すような沖縄の夏とは違った独特の暑さがあるのだろう

 しかし、暑いと言ってばかりはいられない。熱中症とみられる症状で多くの方が亡くなっている。一人暮らしの高齢者が目立つ。千葉県の介護施設では炎天下のワゴン車内で81歳の女性がシ亡した

 油断すれば、命を奪われる「猛夏」である。暑さだけで、命を落とすのはやりきれない。体力が弱っている方たちにはきめ細かな気遣いが必要だ。28日以降は県内でも気温がぐんぐん上がると予想されている。美ら島総体が始まるが、対策を怠らぬようにしたい

 この時期の日中、やんばるなどで車を走らせていると、屋外ではほとんど人を見ないことに気付く。夏を閉じこめることはできないから、暑さをいなす生活が自然に身に付くのだろう

 きょうは「土用の丑」。うなぎを食べて夏を乗り切るのもいい。沖縄なら、やはりゴーヤーか。涼をつくり感じるのは工夫次第。自分なりの消夏法で暑さと上手に付き合うしかない。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年7月26日 
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国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 公民館の一室が、ビルの空きテナントが、公園の芝生までもが、上質の児童演劇を鑑賞できる「ホール」となった

 今年も多彩な演目が繰り広げられている2010国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ(キジムナーフェスタ)。観客と舞台との近さが魅力的で、個人的にはチケットを買う際、会場の〝小ささ〟も演目を選ぶポイントの一つにしている

 沖縄市中心部を舞台に、真夏の演劇の祭典として定着しているが、1994年の初回は、会場が中部各市町村にわたる広域開催だった。「KOZA BUNKA BOX」第6号(沖縄市発行)が、当時の様子を伝えている

 インターネットがまだ普及していないころ。参加劇団との事前の細かい打ち合わせもままならない。そもそも「外国へ出演交渉に行っても、ほとんどの人が沖縄がどこにあるか知らない」(下山久プロデューサー)ところから始まった

 各市町村の大小さまざまな会場の状況を把握するのも大仕事。初めての国際的なイベントに苦労は尽きなかったようだが、スタッフはいつも楽しそうだと取材を通して感じたのを覚えている

 「また、沖縄に戻ってきたい」と今回音楽劇を上演したフランスの劇団。地元側も「また来て。待ってるよ」との思いに違いない。フェスタは25日、最終日を迎える。(奥村敦子)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年7月25日 
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ジンブン・スーブ(知恵勝負)時代の変化に対応する必要がある・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 ショートヘアのあの女性国会議員や、金髪のロックンローラーのような際立った姿はなく、少々地味だったが、室内ではなかなか活発な議論が交わされている

 県庁内の会議室。沖縄版「事業仕分け」の棚卸しに足を運んでみた。県の事業の「無駄遣い」にメスを入れ、県民視点の予算の使い方を考える場だ。民間で活躍する評価者がずらりと並ぶ

 事業の費用対効果に厳しい問いが矢継ぎ早に飛ぶが、県職員の答弁が歯がゆい。必要性は強調するが、説明に汲々(きゅうきゅう)として、説得力に乏しい場面が多々ある。まるで法廷内で弁護人のいない被告が検察官の追及を受けているようだ

 県の財政は厳しい。無駄は省かなければならない。前例踏襲の考えではなく、その予算の使い方が受益者のニーズを満たしているのか。時代の変化に対応する必要がある

 省くだけではない。受益者が本当に欲しているものは何か。弱い立場の人たちの視点は不可欠だ。予算を増額する事業があってもいい。経済効率だけを重視すれば、公的サービスとは言えなくなる。ソフト事業で企業の人材を無償で活用する方法もある

 要はジンブン・スーブ(知恵勝負)だ。行政の蓄積と民間の視点を生かせばいい。大岡裁きではなく、道理を説く。せっかくの議論を無駄骨にしないためにも。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年7月24日 
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「ピープル・ファースト」呼称や表記も大事だが、まずは1人の人間である・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 障ガイ者の取材をしていて、はっとさせられたことがある。なぜ本人ではなく親や付添人から話を聞こうとするのかと指摘されたときだ

 確かに、たとえ会話が成立しなくても、まずは当人と話をするのが筋である。単純な「障ガイ者」と「健常者」の線引きと、ステレオタイプのイメージを捨て去らない限り、入り口にさえ立てない。以後の心得とした

  「ガイ」という字は印象が悪いからと「障がい者」の表記を求める声が以前からある。政府の障がい者制度改革推進会議では、ほかに「障碍(しょうがい)」「しょうがい」などの意見もあって、会議に参加している当事者や家族らもともに審議を重ねていくという

  これに対し、「障ガイのある人」との表記を取り入れる自治体が最近増えてきた。障ガイ者である前に、まずは1人の人間であるという米国発の「ピープル・ファースト」と同じ考え方だ

  本社1階で開催中の「アール・ブリュット沖縄5人展」は、障ガイ者の展覧会であることを別段強調していない。メーンはあくまでも作品の芸術性であり、その作者は障ガイのある人ということだ。作品を見ていると、「障ガイ」という線を引く側と引かれる側に、大した差なんてないことが分かる

  呼称や表記も大事だが、同じ人間として向き合うことを前提とすべきだろう。5人展は25日まで。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年7月23日 
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「四十がったり」40歳を過ぎたら、人は自分の顔に責任を持たねば・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 先日読んだ雑誌に「今、40代の男がモテる」という特集があり、思わずページをめくってしまった

 内容は、福山雅治、織田裕二、阿部寛ら40代の売れっ子俳優がなぜ若い女性にウケているのかを解説したものだった。長身でイケメン、加齢臭とは無縁なさわやかさ。大人の魅力に少年っぽい面影も失っていない点などを挙げていた

 同じ40代でも、モテたためしがない身には最近、「四十がったり」という故事が身に染みる。健康な人も40歳を過ぎると急に体力が落ちるという意味で、「がったり」は、がくんと衰えるという意である

 信じたくないが、「初老」とは老化現象を意識し始める年代で、40歳の異称でもある。先の「四十がったり」、視力が衰え始める「四十暗がり」、「四十肩」「四十腰」などの言葉を聞けば、認めざるを得ない

 40代といえば、先人たちが多くの名言も残している。孔子は「四十にして惑わず」と説き、米国大統領として初めて口ヒゲを生やしたリンカーンは、「40歳を過ぎたら、人は自分の顔に責任を持たねばならぬ」と言った

 深酒の翌朝にはきまって、「四十がったり」を痛感し、鏡に映ったむくんだわが顔を眺めてはがっくりする日々。昼飯のメニューさえも即断できない「惑い多き40代」にはまだ、先人に合わせる顔がない。(稲嶺幸弘)

大弦小弦 沖縄タイムス 2010年7月22日 
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それぞれの地域で考えてこなかったからこそ、沖縄の現状がある・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 参院選で沖縄の投票率が全国最低だったことについて先日、県外の読者から投稿があった。米軍普天間飛行場の県内移設に反対する県民大会で示された「怒」の一文字は、全国ワースト1程度のものかと

 読者センターにも県外読者から「沖縄にがっかりした」との意見が寄せられた。耳の痛い話だが、低投票率と基地問題への関心を直接結びつけることへの違和感を覚えた

 そもそも県内移設を進めるとする民主党が候補者を立てず、民意を問うことを避けたのではないか。同じく「県内」を容認する自民党の公認候補も県外移設を訴え、大きな争点とならなかった面もある

 県外で平和運動に携わる人を取材した際、「沖縄はもっと頑張ってほしい」などの声をよく聞いた。しかし、基地や安保問題について、沖縄だけが頑張らなければいけない理由はない。それぞれの地域で考えてこなかったからこそ、沖縄の現状がある

 県民の基地に対する思いは一様ではない。必シの思いで撤去を訴える声もあれば、基地とかかわることで生活の糧を得てきた人もいる。基地を意識することなく日常を過ごす人も多いだろう

 本土と何ら変わらない生活があり、その上に基地の存在がある。その重しをどけるのは誰の役割なのか。沖縄だけが頑張る必要はないとあらためて思う。(浜元克年)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年7月20日 
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「熱球」勝ちつづけることのできる学校は甲子園で優勝する1校・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 終わってみれば興南が持てる力を爆発させた試合だった。きのうの高校野球沖縄大会決勝。糸満も評判通りの強さで勝ち進んできただけに、多くの人が固唾(かたず)をのんで見守ったことだろう

 両校エースは全国でも屈指の好投手。興南の島袋洋奨投手は、春に全国制覇しただけあって、トルネード投法の分析記事が雑誌に掲載されるほど。片や糸満の宮國椋丞投手も月刊誌の表紙やフロント特集を飾る注目度

 予想通り、終盤まで息詰まる投手戦だった。走者を背負った島袋投手の巧みな投球術は健在。最速147キロを誇る宮國投手の直球は将来性たっぷり

 糸満は、島袋陽平捕手の攻守の活躍で流れを引き寄せたかに見えたが、巧者興南のここぞの集中打を前に、勝利の女神を射止めることはできなかった。しかし、負けて覚えるのも野球

 元高校球児の人生を描いた重松清さんの長編「熱球」に、「高校野球とは、負けることに神髄がある。勝ちつづけることのできる学校は甲子園で優勝する1校。負けることが高校野球なのです」とのセリフがある

 63校の頂上に立った興南。不断の努力の賜(たまもの)ではあるが、ライバルがいたからこそでもあり、そのすそ野には62校の涙が広がる。敗れ去ったライバルの思いを忘れず、甲子園春夏連覇へ存分の力を見せてほしい。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年7月19日 
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先行きが不透明で将来設計がなかなか描きにくいが「花柄ブーム」・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 まばゆいほどの輝きが紙面からも伝わる。南風原町宮平の畑に一面に咲く約2万5千本のヒマワリ(17日付第2社会面)。迷路に興じる子どもたちの歓声が、聞こえてきそうだ

 最近は、街の中でも〝花畑〟にお目にかかる機会が増えた。女性たちの間で流行しているという花柄ファッション。小花柄をモチーフにした服やバッグなどを店頭でも目にする

 実はこの花柄、かつての高度成長期やバブル期にも流行したそうで、「花柄は景気回復の兆し?」とする記事を毎日新聞で読んだ。「明るい色が流行すると景気が上向きになる傾向がある」「花柄ブームは、景気回復の明るい兆しでは」との服飾専門家の言葉を紹介している

 「ファッションは景気動向を映す」というものの、ファッションの流行も景気動向も周期的なものなので、過去のブームが偶然重なっていたとも考えられよう。が、良い兆候なら大いに歓迎したい

 各種調査によると、県内の景況は「停滞感が弱まり、持ち直しの動きもみられる」「緩やかながら回復基調にある」などの見方。ただ、依然として厳しい状況にあるようで、生活者一人一人が改善を実感できるほどではない

 先行きが不透明で将来設計がなかなか描きにくいが、花をめでる心のゆとりは持ちたいもの。自ら花咲く心意気も。(奥村敦子)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年7月18日 
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日々新しい世界、周りの手も借りその小さな扉の一つ一つを開けていく・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 浄瑠璃の義太夫節は泣くことに比べ、笑いを表現するほうが難しいという。会得には時間がかかり、慣用句「笑い三年泣き三月」を生んだ

 どちらもいざ、と構えてできるものではないが、作り笑いや空笑いがあるように相手から見透かされやすいのはより笑いのほうだろうか。カマジシ(無愛想)顔をつくるのは簡単だ

 過日、竹馬が苦手な娘と外へ出た。足を乗せてやり、手助けする。持ち手を振るわせながら一歩、二歩と進むが、そこまで。だが、足場を見つけてやり、繰り返すことわずか30分足らず。足場いらずで馬が前々へと進んでいく

 足を止めて、こちらに振り返りながら走ってきた顔を覆うまぶしい「笑」にこちらの表情も緩む。その笑顔はいつわりや計算のない、自然にわき上がってきたものだ

 親からみればちょっとしたことだが、子どもにとっては日々新しい世界が目の前にあり、周りの手も借りその小さな扉の一つ一つを開けていく。できたことの喜びを心に刻みながら

 福岡で5歳の長女をコロしたとして逮捕された母親は時に娘を洗濯機に入れ、回していたという。恐怖はいかばかりだったろうか。娘の無邪気さにほほ笑みを返したこともあったはずなのに。これから何度となく浮かべただろう笑顔と可能性を摘み取られた短い命が不憫(ふびん)でならない。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年7月17日 
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県予選が大詰め、背番号をもらえなかった選手たちにも、拍手を・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 南アフリカの民族楽器ブブゼラの音が消え、セミの声とともに高校野球の応援歌が心地いいBGMになってきた。夏の甲子園を懸けた県予選が大詰めだ

 主役はグラウンドの選手なのだが、ついスタンドにも目を奪われてしまう。バックネット裏には野球少年だけでなく、詳細にスコアを記録する20歳代の女性、玄人はだしの解説を披露するおじさん、日傘・帽子・長袖で紫外線を完封したおばさんたち…。老若男女幅広く、というのがいかにも沖縄らしい

 試合を盛り上げるのは各校の応援団。チアガールもブラスバンドもないが、野球部員が音頭を取り、野太い声で「さくらんぼ」「紅」「どか~ん」など甲子園でもなじみの曲をハモる

 鳴り物は太鼓と指笛、ペットボトルくらい。凝った振り付けのチームもあって、手作り感がまたいい。逆にヤジや挑発はなく、試合の前と後にはエールを交換する

 昨年の準優勝校、中部商業の喜友名大輔君は11日、最後の夏をスタンドで終えた。真っ赤な目で「いい試合だった。みんなと3年間やってこれてよかった」。涙をこらえ、応援リーダーとしての最後の仕事、勝者糸満をたたえるエールを送った。「ヒヤサッサ、ハイヤ、ハイヤ、糸満」

 あすから準決勝。背番号をもらえなかった選手たちにも、拍手を送ってほしい。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年7月16日 
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