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慰霊の日「ありがとう」不愉快な思いだけが胸の内に広がっていく・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 ありがとう―感謝の意を伝えられて不快な思いをしたことはほとんどない。普通は、心がささくれ立っているときでも一瞬にしてほぐされ、表情が緩むものだ

 感謝の気持ちを持ち、それを相手に伝える。子どものころから教えられてきた美徳にもかかわらず、今回ばかりは不愉快な思いだけが胸の内に広がっていく

 菅直人首相が「慰霊の日」の沖縄全戦没者追悼式で基地負担への感謝の意を述べ、米下院が「日本、特に沖縄の人々に感謝を表明する」との決議を採択した。まさか示し合わせたわけではないだろうが双方の沖縄への認識不足に唖然(あぜん)とする

 ここ10日ほどの紙面を繰っただけでも、飲酒した上の車の当て逃げ、バスの窃盗を図るなど米兵による事件事故が伝えられている。「基地に派生する被害をいつも受け入れてくれてありがとう」ということなのだろうか

 軍用機の墜落事故を想定した避難訓練をせざるを得ない小学校がある。サイレンの音を合図にハンカチで口元を押さえて避難場所へ急ぐ子どもたちに、感謝の意図をどう説明できようか

 「(基地の過重負担などの問題に)きちっと取り組んでいただければ、むしろ私どもから感謝申し上げたい心境」と県議会の答弁で皮肉った仲井真弘多知事。同感だ。そのときは心から感謝の意を伝えたい。(奥村敦子)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年6月27日 
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