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「無料化」一人一人が少しずつ我慢し公共交通を使うことで、渋滞が緩和され・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 沖縄自動車道の無料化がきのうから始まった。通勤や輸送で利用する人や会社の負担が減る。人が動き、交流人口が増えることで、経済も活性化する。その効果に期待する声も聞かれる

 ただ、これまで平日は車庫に眠っていた自動車が通勤などで街に出ることで、自動車道だけでなく、那覇市など都市圏での渋滞が増えることは容易に想像できる

 内田樹氏の著作に、行楽地に向かう渋滞に「何でこんなに込んでいるんだ」と怒る運転手の例え話がある。経験のある人も多いだろうが、マイカーで出かける自分自身こそが渋滞に拍車をかけていることになかなか気づかない

 一人一人が少しずつ我慢し公共交通を使うことで、渋滞が緩和され、かえって快適に目的地に到着できる。交通に限らず、「公共」の持つ意味を教えられる

 今回の無料化で、バス離れが懸念されている。渋滞が増えると時刻表通りの運行が難しくなる。ますますマイカー通勤が増え、渋滞も加速する。これまで沖縄で続いてきた悪循環ではないかと思う

 無料化は期限付きだが、一度ただにしたものを元に戻すことは、利用者にとって受け入れ難い。それならば、パークアンドライド方式の導入やバス路線の再編など対策のスピードアップを望みたい。渋滞に怒る人がこれ以上増えないように。(浜元克年)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年6月29日 
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