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「祈り」の月から若者たちの「汗」が輝く季節に移っていく・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 往時の人たちはその風を利用し、遠く離れた本土に向け帆を進めたという。カーチベー(夏至南風)が吹いたのに、しばらく季節の針を戻したような空合いだ

 その鬱陶(うっとう)しさを一掃してくれたのが、那覇市主催の創作エイサーコンテストに参加した若い人たちの躍動ぶりだった。ほとんどが10代から20代。中には就学前の子も

 あでやかな衣装を身にまとい、創意工夫した演出でバチを打ち、鼓の音を響かせた。初めて見たが、中部の伝統エイサーとは違う趣で、見る側を元気にさせる。糸満市の古武道太鼓集団「風之舞」の与座恵梨子さん(28)も舞台に立った。「自分を表現できる場がほしかった」という

 活動は7年目に入り、より若い世代を指導する立場になった。「内気だった子がエイサーを通して明るく積極的になり、逆にやんちゃだった子が落ち着く」。目標に打ち込めることは人間形成にも役立つ典型だろう

 季節問わず、結婚式やイベントに引っ張りだこ。今月末の新宿エイサーまつりへの参加も決まった。夢は「世界で活躍し、後輩たちと視野を広げ、地元に貢献できる人間になりたい」という

 遠慮気味だったお天道様も日ごと勢いを増す。美ら島総体、高校野球、そしてエイサー。沖縄は「祈り」の月から若者たちの「汗」が輝く季節に移っていく。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年7月3日 
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