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その場しのぎの「うっちゃり」ばかりでは、魅力は取り戻せない・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「相撲取りじゃなく、力士を育てているんだ」。名理事長といわれた春日野親方(元横綱栃錦)の言葉だ。単なる競技者ではなく、伝統が培ってきた「力の紳士」としての自負や誇りを感じる

 野球賭博問題で日本相撲協会は4日、大嶽親方と大関琴光喜を解雇処分とした。暴力団組織とのかかわりが指摘される行為は、力士としての自覚を失ったとしか映らない

 外部委員が理事長代行に就任することも決まった。協会運営を外部に任せることに内部から反発もあったが、監督官庁である文部科学省の強い意向が影響したようだ

 大相撲は長年の歴史の中で、独特の社会をつくり上げてきた。強くなれば年寄(親方)として65歳まで協会に残り、部屋を経営することもできる。現役生活の短いスポーツ選手の身分や生活を保障する意味で、よくできた制度だと思う

 引退した力士だけで協会を運営してきたが、「身内に甘い」体質も指摘され続けてきた。内部で統制できなかった以上、外の力を借りて運営を見直すことも必要だろう

 力士への暴行、大麻所持、横綱朝青龍の暴行疑惑による引退など角界は不祥事続きだ。今こそ力士としての誇りを持ち、土俵際から力強く押し返す姿を見せる時だろう。その場しのぎの「うっちゃり」ばかりでは、魅力は取り戻せない。(浜元克年)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年7月6日 
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