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七夕伝説、仕事もせずに遊んでばかりいた仲のいい夫婦・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 〈赤い糸やがて夫婦はコードレス〉。第一生命保険が公募しているサラリーマン川柳の過去の優秀作で印象に残る一句である

 夫婦円満な方なら「(コードレスとは)以心伝心なり」と微笑ましい解釈をするだろうが、男性陣の多くは「運命の糸も、時がたてばプツリと切れるものさ」と自虐気味にぼやいた後、ほろ苦い思いがこみ上げてくるに違いない

 夫婦といえば、七夕の夜に天の川を渡って1年ぶりに会う織り姫とひこ星が恋人同士ではなく、実は夫婦だということは案外知られていない。飲料メーカーのアンケートによれば、8割近くの人が「恋人」と勘違いしていたという(7日付朝刊ひと・まち面)

 中国から伝わった七夕伝説は元々、仕事もせずに遊んでばかりいた仲のいい夫婦を引き離して、1年に1度のデート以外は仕事の毎日を強制するという儒教的思想の色濃い話から始まったらしい

 ちなみに二人の距離はおよそ15光年。光の10分の1の速度(時速1億800万キロ)の乗り物でも、片道150年かかる。今風にいえば、電話も通じない超遠距離の別居生活である

 「悲運な夫婦」と同情するか、「気楽でいいな」とうらやましがるのか。来年の七夕は、ガラリと見方を変えて夜空を見上げてみるのもいい。あなた自身の赤い糸も確かめながら。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年7月8日 
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