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「ピープル・ファースト」呼称や表記も大事だが、まずは1人の人間である・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 障ガイ者の取材をしていて、はっとさせられたことがある。なぜ本人ではなく親や付添人から話を聞こうとするのかと指摘されたときだ

 確かに、たとえ会話が成立しなくても、まずは当人と話をするのが筋である。単純な「障ガイ者」と「健常者」の線引きと、ステレオタイプのイメージを捨て去らない限り、入り口にさえ立てない。以後の心得とした

  「ガイ」という字は印象が悪いからと「障がい者」の表記を求める声が以前からある。政府の障がい者制度改革推進会議では、ほかに「障碍(しょうがい)」「しょうがい」などの意見もあって、会議に参加している当事者や家族らもともに審議を重ねていくという

  これに対し、「障ガイのある人」との表記を取り入れる自治体が最近増えてきた。障ガイ者である前に、まずは1人の人間であるという米国発の「ピープル・ファースト」と同じ考え方だ

  本社1階で開催中の「アール・ブリュット沖縄5人展」は、障ガイ者の展覧会であることを別段強調していない。メーンはあくまでも作品の芸術性であり、その作者は障ガイのある人ということだ。作品を見ていると、「障ガイ」という線を引く側と引かれる側に、大した差なんてないことが分かる

  呼称や表記も大事だが、同じ人間として向き合うことを前提とすべきだろう。5人展は25日まで。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年7月23日 
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