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輝く笑顔や悔し涙を支える脇役たちの夏、声を枯らし、拍手を送り続けている・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 灰色の空から落ちてくる大粒の雨をよけながら、長い列の中で会場の扉が開くのを待った。定員を約1000人上回る人の波が、高校生たちの熱いドラマを見ようとやってきた

 美ら島総体のバスケットボール会場は観客席が完全に埋まり、その周りを立ち見客が取り囲み熱気が充満していた。大半は県勢の応援だが、全国各地から集まった選手の父母たちもそろいのTシャツに身を包んでいる

 一つでも良いプレーをしてほしいと、声を枯らし、拍手を送り続けている。主役はもちろんコートを駆け回る彼ら彼女たちだが、全国と競えるまでの力を備えられたのは、周囲の支えがあったことを実感する

 池原秀幸さん(50)もその一人。息子は直前のけがでベンチを外れてしまったが、地元開催の晴れ舞台を大きな目標に父母会をまとめ、客席からエールを送った

 「一つは勝たせてやりたかったけど…(子どもたちは)立派な社会人になるために厳しい練習に耐えてきた」。逆転負けにも大舞台の経験が成長への過程と目を細めた

 外では県予選で敗れた選手が、補助員として雨にぬれながら駐車場を探す運転手一人一人に笑顔で対応していた。「ご苦労さん。来年は頑張って」と声を掛ける。総体は出場している選手たちの輝く笑顔や悔し涙を支える脇役たちの夏でもある。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年7月31日 
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