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不安と不信の傘より、黒い雨を降らせないための対話が必要・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 熱戦が続く美ら島沖縄総体は今日で10日目を迎える。かんかん照りに突然のスコール、不安定な天候が続くが、培ってきた力を存分に発揮できているだろうか

 思えばお天道様には開会式から泣かされてきた。式直前は、雨具が役に立たないほど強い風雨に見舞われた。遠雷を聞きながら、ずぶぬれのまま10分近く待たされた空手演武の皆さんが体調を崩さなかったか、今も気にかかる

 被爆65年の今日は、広島にとって歴史的な一日となる。ルース駐日米大使や英仏の代表、国連の潘基文事務総長が初めて平和記念式典に出席する予定で、核廃絶へ国際機運が高まる中、主要な核保有国が広島に集う意味は大きい

 平和宣言で秋葉忠利市長は、被爆者の願いを初めて広島弁を使って読み上げ、日本政府には米国の「核の傘」からの離脱と非核三原則の法制化を求めるという

 「核の傘」の下にある同盟国が核攻撃を受けたとき、報復の義務を米国が本当に果たすか疑問は残るが、唯一の被爆国として核使用に賛成はできないだろう。何より傘の下にいては、原爆の悲惨な歴史を世界に伝え、核廃絶を訴える力を弱める恐れがある

 やまない雨がないように、対立する国々にも和解の日は来ると思いたい。不安と不信の傘より、黒い雨を降らせないための対話が必要なはずだ。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年8月6日 
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