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「プラセボ効果」命をよみがえらせる「魔法」は存在しない・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 最近は見かけなくなったが、ラグビーの試合で倒れた選手にやかんの水をかける場面がよくあった。激しいダメージでもすぐ回復するところから「魔法の水」と呼ばれたが、中身はただの水道水だ

 私たちは苦痛から逃れるすべとして多くを医学に頼るが、生来備え持つ自然治癒力もまた大きい。薬の成分が入ってない偽薬でも、飲んだ安心感からか、本物の薬と同じような結果が出る「プラセボ効果」もある

 「病は気から」という言葉があるように、かかるのにも治すのにも精神的な部分が少なからず作用しているといえる

 日本学術会議は24日、「科学的根拠は明確に否定され、荒唐無稽(むけい)」として、民間療法「ホメオパシー」を治療に使わないよう医療従事者に求めた。ホメオパシーとは動植物や鉱物などの成分を薄めた水にして染み込ませた砂糖玉を飲む療法

 普及団体はがんや皮膚病、精神疾患などほぼすべての病気を治療できると主張するが、現代医療を否定しているのではなく協力する立場という(25日付朝日新聞)

 誤診や副作用など、確かに医学は完全ではない。何を信じるかは個人の自由だが、早期発見・治療の有効性を疑う人はいないだろう。ならば適切な治療機会を逃す愚だけは避けたい。命をよみがえらせる「魔法」が存在しないことだけは明白だ。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年8月27日 
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