SSブログ

アジアとのネットワークづくりを重視した「沖縄21世紀ビジョン」・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「県内か県外」ではなく「国内か国外」で考えるようになった―。米軍普天間飛行場の移設先の話ではない。沖縄国際大学4年の佐久川正伍さんの就職先のことだ

 カナダへの留学を通して就職観が変わった。2日には同大初の海外インターンシップ(就業体験)事業で中国上海にたち、卒業後の進路を考えるきっかけにしたいと意気込む

 期間は半月ながら、日中合弁企業や日本の総合商社を訪れ、駐在員へのインタビューをこなす。世界から人・物・金が流れ込み、成長が著しいアジアの巨大市場で、刺激を得るのは間違いない

 事業は長年アジア経済に着目してきた富川盛武学長の肝いりだ。アジアとのネットワークづくりを重視した県の長期構想・沖縄21世紀ビジョンを自ら実践する、アジアをにらんだ人材づくりに乗り出した

 15、16世紀の大交易時代、マラッカを中心に活躍した琉球人は「誠実をたっとび、偽言を許さない」(赤嶺守著「琉球王国」)と敬われていた。不正を許さない商取引の厳しさに加え、人を尊重する気高さも備えていたようだ

 先人の遺伝子を引き継ぎ、世界と交流する中から信義を重んじた人材が育つ。アジアをまたにかける21世紀の新琉球人の誕生となるか…。この就業体験にも、優れた人材に多様な知見が備わることを期待したい。(上間正敦)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年9月1日 
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。