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二千年におよぶ宗教問題 報復の連鎖は憎悪しか生まない・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 パレスチナ自治区ガザの面積は沖縄本島のわずかに約三割。そこに約百五十万もの人々が暮らす。その人口密集地にイスラエル軍は空爆と地上攻撃を続けている。犠牲者は八百人を超え、うち約二百五十人は子どもたちだ

 NPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」はガザの状況を「天井のない牢獄状態」と表現する。逃げ場はない。先月二十七日の空爆で始まった大規模攻撃は三週間目に入った

 ガザを支配するイスラム原理主義組織ハマスはイスラエルの非道ぶりをアピール。一方でイスラエル国民は「市民を盾にしているハマスが悪い」と攻撃を支持する。まさに報復の連鎖だ

 子どもたちから生気が失われていく。医療施設に運び込まれた少年はおびえたように「家にはお父さんが…」と声を震わせた。余りに過酷な体験。体の傷はもちろん、心の傷はいかばかりか

 ガザ在住の心理学者サラジ氏は子どもたちのトラウマ(心的外傷)を懸念。「親の無力さを感じた子どもたちが今後、民兵や自爆テロに志願する可能性もある」(十一日付朝刊)と警鐘を鳴らしている

 中東、パレスチナ問題は二千年におよぶ宗教問題とされる。イスラエル、ハマスともに思惑はあろうが、報復の連鎖は憎悪しか生まない。まずは停戦し子どもたちに笑顔を戻してほしい。(崎浜秀也)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年1月12日 八葉蓮華 hachiyorenge

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