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内閣支持率 危機的水準はだらだら続いている・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

音楽にコード進行という理論がある。楽曲の「調」に対して不安定な響きを持つ和音は、その後に続く安定した和音を導く要素となる

 政治の舞台でいま「麻生楽団」が奏でる調べは、さながら不安定な和音の繰り返しだ。指揮者のタクトはぶれ続け、楽団員の息はまるで合っていない。加えて定額給付金という不協和音が何とも耳障りだ

 客席の十人のうち七人からはブーイングが飛び出す始末。この楽章が早く終わってほしいと思っているのに、演奏はだらだら続いている。辛抱強い聴衆も、もはや限界で、そのいらだちはピークに達している

 そもそもこの楽団、自信をなくした指揮者が、断りもなく交代したことが迷走の始まり。代わった指揮者もすぐ煮詰まり、さらに指揮者を代えて、不評の楽章を終わらせ、起死回生を図ろうとした

 代わった指揮者のパフォーマンスは、ご存じの通り。十二日、全国の新聞など主要なメディアが報じた直近の内閣支持率は不支持が七割前後という危機的水準となった。これは、国民が退陣要求を突きつけたに等しい

 この国を漂う空気は、安定感のない浮遊した感覚だ。コード進行と同じように、不安定なままだと何とも落ち着かない。よどんだ空気を一掃し、颯爽とした序章を奏でられる指導者が、この国には必要だ。(久高将己)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年1月13日 八葉蓮華 hachiyorenge

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