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「せきエチケット」人にうつさないための心構え・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 数々の映画賞に輝いた鈴木清順監督の名作「ツィゴイネルワイゼン」で、物語の中心となる男が持ち込んだスペイン風邪によって、妻が死ぬシーンがある。幻想的で実験的な映画の中で、妙に現実的な場面として記憶に残る

 一九一八年に始まり世界中へ広がったスペイン風邪の死者は二千万人とも、四千万人ともいわれる。日本でも約四十万人の犠牲者を出した。風邪の名称がまぎらわしいが、病原体はインフルエンザウイルスだ

 今冬、インフルエンザが猛威を振るう。県内では年明けから患者が目立ち、医療機関の定点調査で全国最多。学級閉鎖が相次ぎ、流行警報も発令されている

 東京都町田市の病院では百人以上が集団感染し、三人のお年寄りが亡くなった。その多くが事前に予防接種を受けていたにもかかわらずだ。予防接種の効果を過信してはいけない

 最近「せきエチケット」という言葉を耳にする。せきをしている人はマスクを着用、マスクがない場合はティッシュなどで口と鼻を押さえ、ほかの人から顔を背け一メートル以上離れる―というものだ

 かからないためというより、人にうつさないための心構えである。「時間の問題」とされる新型インフルエンザ対策でも、せきエチケットが鍵を握る。最低限の礼儀として定着させたい。(森田美奈子)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年1月30日 
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