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「渡り鳥」の生命力はすさまじい、法律を骨抜きする・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 宮古で勤務している頃の思い出の一つに、島に渡ってくるサシバの取材がある。夕空に広がる群れを初めて見た時、ただただ感動した

 本土で繁殖し、毎年十月になると東南アジアへ越冬に向かう途中、島づたいに渡ってくる。あの小さな体のどこに、数百キロの長旅をする力があるのだろうかと、驚きの方が大きかった

 宮古野鳥の会などの調べによると、昨季は宮古島と伊良部島への飛来数が十三年ぶりに三万羽を超えたという。サシバの渡りは、島の自然の健全さを測る目安ともなる

 さて、東京・霞が関を繁殖地とする「渡り鳥」は絶滅の危機に瀕している。近くまとまる政府の国家公務員制度改革の工程表に官僚の「天下り根絶」が明記され、再就職を繰り返す「渡り」もできなくなるためだ

 ただ、この「渡り鳥」の生命力はすさまじい。昨年末には、「渡り」のあっせんを禁止する法律を骨抜きにするため、移行期間の向こう三年間は「渡り」が可能となる政令をつくった。政治家の目をごまかすことぐらい、朝飯前のようだ

 公務員改革をめぐっては、民主党も「天下り廃絶」を掲げており、次期衆院選では天下り廃止の具体化も大きな争点となるだろう。「渡り鳥」に対するスタンスは、脱「霞が関」に向けた政治の本気度を測るバロメーターでもある。(稲嶺幸弘)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年1月29日 
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