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言葉は地域で違う。だから面白い。・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 芸術作品が受け手なしに成立し得ないように新聞も読者との関係なしではやっていけない。キャッチボールが大事と思う

 『石垣方言辞典』(沖縄タイムス社刊)の著者宮城信勇さん(88)は、ことあるごとに電話で指摘をしてくれる奇特な人だ。先日も新聞を読んで言葉の使い方について貴重なご意見をいただいた。忘れないうちに書き残しておきたい

 この欄の上にある「ちゅくとぅば」のコーナーで「十日越しの夜雨」という話があった。そのなかの「越し」という言葉。実は、標準語と沖縄語ではまるで違う意味で使われているのだそうだ

 前者では「七年越しの恋」などと連続した時の流れをいうのに対して後者では「間をおいて」という意味で使われる。つまり沖縄語で「十日越しの」というと「十日おきの」という意味。十日連続の雨ではなく十日おきの雨という意

 八重山古謡の歌詞で考えると分かりよい。「五日回り十日越しの夜雨」というのがある。畑仕事には五日とか十日おきに、しかも夜降る雨がほしいというのだ。先人の自然との関係性が読める

 同様に沖縄本島と石垣島では正反対の意味になる言葉がある。「タマユン」は本島では曲がっている。石垣方言の「タマルン」は逆に真っすぐであること。言葉は地域で違う。だから面白い。(真久田巧)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年1月28日 
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