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「誓約書」給食費の未納保護者に、肩身の狭い思いをする子・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 戦後の混乱期、アメリカの救援団体などによる食糧支援が沖縄の学校給食の始まりだった。「ララ物資」「リバック物資」と呼ばれるものだ

 当初はミルクだけ。配布された脱脂粉乳を大きなバケツに入れて、お湯で溶き作ったという。やがてパンが加わり、1962年以降、おかずが付く完全給食へと移行する

 子どもたちの栄養を第一に「食べさせること」を目的にスタートした学校給食だが、食べ物があふれる今の時代においても、正しい食習慣を身に付け、食の安全を学ぶ、重要な役割に変わりはない

 この時期、あちこちの学校から、クラスで1年間、給食を残さず食べました、との「完食達成」のニュースが届く。苦手な人に無理強いするのではなく、互いに助け合って食べるチャレンジ。生徒たちの顔からは、楽しい給食の様子と食べ物を大事にする心、作った人に感謝する心が伝わる

 給食費の未納対策として那覇市教育委員会が、保護者に支払いを約束させる「誓約書」の提出を決めた。財政的な問題は重要だが、そのことで楽しい給食の時間に肩身の狭い思いをする子が出ないか心配だ

 小泉政権以降、市場原理主義に基づいた政策が次々と打ち出される。影響を最も受けているのが教育現場。「心の空腹感」が広がっている。(森田美奈子)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年3月20日 
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