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「沖展」デジタル処理など技術革新に伴って芸術表現にもさまざまな変化・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 沖展が始まった。平日でも大勢の参観者でにぎわっている。ことしはどんな発見があるか。開幕前日、会場へ足を運んだ

 飾り付け作業の最中、入り口入って正面の壁に展示された池原優子さんの準会員賞受賞作「終わりと始まりの場所」の前で会員の先生方が数人集まり何やら話している。ついつい首を突っ込んでしまったら、これが面白い議論なのだ

 雲間に吸い込まれそうな乳白色の画面。作者の心象風景を作品化したものか。議論はその手法。「手がきの原画をコンピューター処理、拡大プリントしたのではないか」と。ルーペで見る人も

 「デジタルが出始め、それが作品にも影響している」。写真の部の会員がここ数年の変化を話してくれた。なるほど、今回もそうした作品が見かけられる。カメラで撮るだけでなくそれをパソコンで処理するという作業をしていると

 つまり実際には撮影していない物でも取り込めるし、消去することもできる。ここまで来ると、一体写真とは何かという定義さえ考え直さなくてはならない。審査する側の新しい悩みなのだと

 絵画と写真の違いとは何か。分ける必要があるのか。技術革新に伴って芸術表現にもさまざまな変化が現れている。61回を迎えた沖展。人間でいえば還暦を超え、新時代への対応を迫られている。(真久田巧)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年3月25日 
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