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親からの仕打ち「震える幼い命」泣き叫ぶ声・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 春、新学期。校庭には子どもの笑顔が輝き、にぎやかな声が響く。しかし、大阪市の小学4年生、松本聖香さん(9)の笑顔を見ることはできない

 先日、奈良県の土中から変わり果てた姿で見つかり、死体遺棄容疑で実母と内縁の夫らが逮捕された。遺体には生前にできたとみられる傷があったといい、日常的な虐待の可能性もある

 自宅周辺では罵倒する声や子どもの泣き叫ぶ声が聞かれた。聖香さんは一日中、ベランダに閉め出されたこともあった。大阪なら朝夕はまだ寒かろう。震える幼い命を思うと心は沈む

 子は親を慕い、深い愛情に包まれ育つ。そこから優しさやこまやかな心遣いを学び、生きる力をはぐくむ。子にとって、親は自分を守ってくれる存在だ。信頼する親からの仕打ちを聖香さんはどう思ったろう

 親も子育ての中で、かけがえのないものへの慈しみを深める。小さな体で自分を追い、「お父さん」「お母さん」と呼ぶわが子を抱き締めたときの心のぬくもり。逮捕された実母や内縁の夫は、最悪の結末に至るまで温かい気持ちを取り戻せなかったのか

 複雑な家庭の事情もあったようだ。周辺住民や学校は聖香さんの異常に少なからず気づいていた。もっと早く手を打てなかったのか。健やかな命を守るべき大人への重い問いが残る。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月27日 
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