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長生きの秘訣、あくなき探求心、日々好奇心を持って生きる・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 沖縄市はコザ市と美里村が合併してできた街だ。その一方の当事者で最後の美里村長だった中村哲二郎さんが亡くなった

 困難と言われた両市村合併の過程は、あの平成の大合併の折にも多いに示唆を与えた。そのあたりの話が沖縄市文化協会の文芸誌「文化の窓」28号(2006年)にインタビューで掲載されている。人の生き方として、興味深い話だ

 中村さんはこう言っている。「煙は上に昇り、水は下に流れる。人口は広い所へ流れる」。コザは飽和状態で公共施設を設置する場所もない。合併したら当然美里に来るものと確信したという

 ここまで書くと、先見の明のある政治家というイメージだが、一方で無類の才能を発揮した文化人であった。同文芸誌の主要な書き手の一人で、小説からエッセー、琉歌、狂歌まで何でもこなした。本紙の投稿者でも有名な人だった

 つい先月の「タイムス狂歌」でも美里火吹ちゃーの筆名で佳作に。「知事や辞みてぃ 国政に行きば 後ぬ県政や どげんすると!」と詠んでいる。「琉歌」でも選者をうならせる常連だった

 創作にはアイデアが要る。独創的発想がなければならない。そのためには日々好奇心を持って生きることが不可欠だ。あくなき探求心。それが長生きの秘訣(ひけつ)だと中村さんは教えている。享年95歳。(真久田巧)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年9月16日 
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