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もの忘れが多くなるのは天の配剤「敬老の日」新しい知識を入れ、考えることの大切さ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 9月半ばを過ぎ、朝夕の空気の肌触りはすっかりやわらいだ。意気盛んだった夏は、日ごとにたそがれの色を濃くし、秋の彩りが辺りに広がる

 四季の中ではやはり夏がいい。しかし、50歳に手が届きそうな身には、夏のたそがれを思わせる今の季節がなじむ。大事なことを忘れたり真っ平らな道でつまずいたり、という心身のたそがれに出くわすこともしばしばだけに

 最近、再び注目を集めているベストセラー「思考の整理学」(ちくま文庫)の著者、外山滋比古さんは「もの忘れが多くなるのは天の配剤」(「文藝春秋」10月号)と指摘する。忘却によって空いたスペースに新しい知識を入れ、考えることの大切さを説いている

 外山さんによれば、知識の習得は、食べることと一緒で、詰め込みすぎは「知的メタボリック」になるというのだ。膨大なデータが入ったパソコンの動きが、鈍くなることと同じなのだろう

 20代、30代は季節で言えば夏。ところが、40~50代は、体も心も頭もどこかしら錆(さ)びつきガタがくる。厳しい冬を迎えたくはない。老後の不安を前に、「転ばぬ先の杖(つえ)」がほしい

 きょうは「敬老の日」。気がつけば冬だった、とならぬよう、夏のざわめきの一切を整理して、実りある秋のきらめきを手にする機会にしたい。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年9月21日 
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