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希薄化「無音の盆踊り」音を出す方も受け取る方も互いを思いやりつつ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 携帯ラジオからイヤホンで曲を聴きながら、住民たちが舞う「無音の盆踊り」がこの夏、県外のある街で行われた。騒音への配慮と地域振興を兼ねた「実験」らしい

 「炭坑節」などを踊ったが会場は静かで踊り手の草履の音まで聞こえた、との記事ににぎやかさがあってこそ祭りなのに、と不思議な思いがした。太鼓をたたかずにエイサーを舞うようなものではないか

 本紙子ども新聞ワラビーに先月、「エイサーは騒音?」の見出しで高校2年生の投稿が掲載された。エイサーの練習がうるさいとの苦情で、仕方なく狭い室内でバチにタオルを巻き練習したという話を知った投稿者

 「エイサーは沖縄の文化。私は夏が来たと実感するのですがそんなに不快に思うものでしょうか」と疑問を投げ掛けていた。その気持ちはよく分かる。一方で音に対する感覚は人それぞれなのも事実だ

 先日のNHK「クローズアップ現代」によると、子どもが公園で遊ぶ声などへの苦情が自治体に相次いでいる。これまでなら気にならなかったはずの音。背景には住民同士の関係の希薄化があるようだ

 生活様式が変わりさまざまな事情はあるにせよ、祭りの風情を感じる心のゆとりは持ちたいもの。音を出す方も受け取る方も互いを思いやりつつ、その響きを楽しみたい。(奥村敦子)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年10月11日 
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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