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電池が切れるまで「命」私は命が疲れたと言うまで せいいっぱい生きよう・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 以前読んだ本で印象に残り、書き留めた「命」という詩がある。小学4年生の少女が小児がんで亡くなる直前に綴(つづ)った作品だ

 〈命はとても大切だ/人間が生きるための電池みたいだ/でも電池はいつか切れる/命もいつかはなくなる/電池はすぐにとりかえられるけど/命はそう簡単にはとりかえられない〉

  長野県立こども病院で治療を受ける子どもたちの詩画集「電池が切れるまで」(角川文庫)に収められた一編である。小さな体で病魔と懸命に闘いながら、迫るシと向き合う少女の心の声のようでもある

 重い心臓病を患い、米国での心臓移植を待っていた小学1年生、内山詩穂ちゃん=鹿児島県=が東京都内の病院で亡くなったとの記事(17日付社会面)を読み、先の詩を思い出した。詩穂ちゃんの心の声にも聞こえる

 募金の支援の輪が広がり、米国での受け入れ先の病院も決まった直後の悲報だった。母が願った「もう一度ランドセルを背負って学校に行かせてやりたい」との夢が途絶えてしまった今、ご両親に掛ける言葉が見つからない

 先の詩はこう結ばれている。〈私は命が疲れたと言うまで/せいいっぱい生きよう〉。凶悪事件が相次ぎ、命の重さに鈍感になりがちな日々の今この時にも、必シに生きようと頑張っている小さな「命」がある。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年11月19日 
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