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極めてたちが悪い地雷が完全除去されるまでには・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 爆弾を投下した人たちは、それが六十年も先の二十一世紀の人々を傷つけることになるとは全くの想定外だったに違いない

 しかし、そもそも爆弾は人間の殺傷や敵陣破壊などを目的とした兵器である。そんな「悪意」を込めて作られた不発弾が、なお二千三百トンも私たちの足元に潜んで、「いずれ爆発するぞ」と虎視眈々、機会をうかがっているのか

 学生のころ不発弾探査のアルバイトをした。センサーが感知すると、そこをツルハシで掘らされる。何もないのを確認するわけだが、理不尽この上ない扱いと恐怖感で、二度とやるまいと思った

 もっと深刻なのは、カンボジアのように無数の地雷が原野に残って、いたいけな子どもたちが死傷している国々だ。「人間が作った悪魔の兵器」と言われる地雷が完全除去されるまでには百年単位の気が遠くなるような話になる

 地雷禁止の次に焦点となっているのは、クラスター弾禁止条約がどこまで広がるか。この爆弾も極めてたちが悪い。ばらまかれた子爆弾は不発弾になる率が高く、やはり民間人を殺傷し続けている

 旧日本軍が遺棄した毒ガス弾で中国人が死傷したのは最近のこと。今後恐れられているのは放射性物質を大量にまき散らす「汚い爆弾」だが、人を殺す兵器に「汚い」も「きれい」もあるものか。(山城興朝)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年1月17日 
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