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頭が上がらない従順な姿 顔色を不安げにうかがう・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「夫婦げんかは犬も食わない」というが、不満をのみ込み、先に争いを収めるのは夫の方らしい。東京の結婚情報センターの調査でこんな結果が出た

 けんかの頻度は、月に一、二回が最多(27%)で、六割は夫の方が折れて仲直りするという。沖縄の場合は、七割の夫が「降伏」するという結果が出ており、心当たりの貴兄も多いに違いない

 米国の風刺家、A・ビアスは著書『悪魔の辞典』で、夫とは「食事が終わると、皿のあと片づけを命じられる人」と書いている。妻に頭が上がらない従順な姿は他人事には思えず、ほろ苦い

 そんな「妻高夫低」の姿は、米国と日本の関係にも似ている。愚かな「大げんか」は六十三年前に一度きりだが、同盟という契りを結んで以来、妻役である米国の尻に敷かれっぱなしの状態が続いてきた

 米国ではオバマ大統領が就任し、新生アメリカが動き出す。新政権がどんな対日姿勢をとってくるのか。中国との関係をより重視してくるのではないか。今回も、日本側は「妻」の顔色を不安げにうかがう

 「米国に捨てられたら、日本は生きていけない」と極論する評論家もいる。だが、時に毅然とした態度で持論を突き通すことも必要だろう。「カミさん追従路線」からのチェンジを期待しながら、わが身にもそっと言い聞かせてみたい。(稲嶺幸弘)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年1月22日 
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