「医師と患者のギャップ」安らかに過ごしていますか・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]
がんになったら最後まで闘うことが必要だと思うかと聞かれたら、あなたはどう答えるだろうか
東京大学の研究グループが実施した死生観をめぐるアンケートは医師と患者のギャップの大きさを浮き彫りにしている。前出の質問に「重要」だと答えた患者は81%だったが、医師は19%にとどまった
さらに「やるだけの治療はしたと思えること」を「必要」としたのは患者92%に対し、医師は51%。「容姿がいままでと変わらないこと」は患者70%で、医師は29%だった
良くなる可能性がわずかでもあるなら最新の情報を収集してあらゆる治療を試みたい。これまで通りの生活を続けるために、できることなら手術で乳房や肛門を切除せず、抗がん剤による髪の脱毛も防げないか、とも願う
けれども最後まで治療を続ける自信はない。痛みのない穏やかな時間をつくって人生を閉じる準備に入るのが次善だと考える。壮絶な闘病を経て旅立った身内や知人に手を合わせるときも「安らかに過ごしていますか」と問い掛けてきた
81%の患者の思いは、終末期医療の貧しさが背景にあるのか、それとも生きるすばらしさの表れなのか。医師には患者の内面に気付き理解してほしいと思うと同時に、闘病する家族や友人や知人に寄り添えただろうか、と反芻する。(与那嶺一枝)
大弦小弦 沖縄タイムス 2009年1月25日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
東京大学の研究グループが実施した死生観をめぐるアンケートは医師と患者のギャップの大きさを浮き彫りにしている。前出の質問に「重要」だと答えた患者は81%だったが、医師は19%にとどまった
さらに「やるだけの治療はしたと思えること」を「必要」としたのは患者92%に対し、医師は51%。「容姿がいままでと変わらないこと」は患者70%で、医師は29%だった
良くなる可能性がわずかでもあるなら最新の情報を収集してあらゆる治療を試みたい。これまで通りの生活を続けるために、できることなら手術で乳房や肛門を切除せず、抗がん剤による髪の脱毛も防げないか、とも願う
けれども最後まで治療を続ける自信はない。痛みのない穏やかな時間をつくって人生を閉じる準備に入るのが次善だと考える。壮絶な闘病を経て旅立った身内や知人に手を合わせるときも「安らかに過ごしていますか」と問い掛けてきた
81%の患者の思いは、終末期医療の貧しさが背景にあるのか、それとも生きるすばらしさの表れなのか。医師には患者の内面に気付き理解してほしいと思うと同時に、闘病する家族や友人や知人に寄り添えただろうか、と反芻する。(与那嶺一枝)
大弦小弦 沖縄タイムス 2009年1月25日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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