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「経済的な自立」個人・家族の再生、人は確実に生き直せる・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 与儀公園にいるホームレスは大嫌い。「弱い人」も嫌い。会社社長として「仕事ができない社員も嫌い」だからクビにした

 逆に、若いサラリーマン時代に会社のお金を使い込んでクビになったこともある。やがて経営する会社が破綻、父親の死後一人だけで継いだいくつもの土地など全財産を失い、親きょうだいとも絶縁状態になった

 今は牧師で、ホームレスを支援するプロミスキーパーズ代表の山内昌良さん(59)の40歳までの人生だ。会社破綻後はバス賃さえなく歩いて帰ったり、家賃が払えず大家さんに鍵を掛けられ自宅から閉め出されたり、ホームレス寸前の生活も経験した

 生き方や価値観が百八十度変わったのは破綻を機にクリスチャンになって
病に苦しむ人たちに接してから。ののしられ、家に上がることも許さなかった親きょうだいに、ひたすら謝り続け、関係修復に17年かかった

 ホームレスに至るまでに、長年の借金やアルコール・ギャンブル依存症などで、人間関係が壊れてしまう人がいる。経済的な自立の過程は同時に個人の再生、家族関係の修復の過程でもある

 家族を傷つけたり、傷ついたりした山内さんが語る自身の過去と今の姿は、等身大で明日への希望を体現している。人は確実に生き直せるというメッセージはどこまでも心強い。(与那嶺一枝)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年3月22日 
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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