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政権交代後の変化は予測できたが、思った以上のスピードで物事が動き始めている・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 物理学者の寺田寅彦の『小爆発二件』にこんな下りがある。「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしいことだと思われた」

 1935年8月、軽井沢のホテルで朝食中、浅間山の噴火に遭遇し、それに驚く人々の姿を描写した。人は身に迫る危険にどう対峙(たいじ)すべきか。最悪の事態を回避する冷静な判断をどう下すかを問うている

 新型インフルエンザへの安全性を確認するワクチンの臨床試験が国内で始まった。副作用のリスクを抑え、より効果を上げるワクチン確保が急がれる。ただ、厚労省が必要と見込む5300万人分に対し、来春までの製造は3分の1程度だ

 船出したばかりの連立政権が、前政権の政策を次々と転換させ、具体的な方針を打ち出し始めた。政権交代後の変化は予測できたが、思った以上のスピードで物事が動き始めている

 その民主党が政権移行前に緊急課題に挙げていたインフルエンザ対策では、まだ大きな動きがない。一刻の猶予も許されない

 日盛りの暑さ緩まぬ沖縄も、朝晩に触れる風にやさしさを感じる。ウイルスの勢いが増すのはこれからだ。今やだれの周りにも存在するが、過度な反応は禁物だ。人々が「怖さ」と正面から向き合える環境を早く整えたい。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年9月19日 
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