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「子どもじみた」人を騙したり、疑ったり、未熟なのはどっちですか・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 稚拙な騙(だま)しや行為のことを、「子ども騙し」「子どもじみた…」と言う。子どもは未熟であるという、大人側の偏見がこもった響きがある

 ただ、そんな言葉の対象になるのは常に大人の方だ。米国で、6歳の男児が気球に乗って流されたとの通報があり、テレビ中継された追跡劇の結果、男児は自宅付近で無事見つかった問題は、両親の自作自演だったことが発覚した

 「子ども騙し」の手口がバレた発端は男児の言葉だった。テレビに出演した際、「ショーのためにやった」と発言し、やらせ疑惑が浮上。専門家の鑑定で、気球には最初から男児を乗せて空を飛ぶ能力はないことがわかった

 報道によると、捜査当局は両親に加え、やらせに加担した疑いのあるメディア関係者も共犯で訴追することを検討しているという。子どもじみた大人ばかりで困ったものだと、あきれた方も多かったはずだ

 童話「星の王子さま」にこんな一節がある。「大人は、だれも、はじめは子どもだった」。人を騙したり、疑ったりすることとは無縁な純真な心を、人は大人になるにつれ、失くしていくのだという

 そもそも、「子ども騙し」「子どもじみた」との言葉の存在も、子どもたちにとっては実に失礼な話であろう。「未熟なのはどっちですか」と突っ込まれたら、答えに困ってしまう。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年10月22日 
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