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暮れていく年を振り返り、さまざまなBGM、期待と不安をないまぜに暮れていく・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 実感を置き去りにしながら月日は足早に過ぎて、はや師走の声を聞く。暮れていく年を振り返り、新たな年に希望を託す。そんな12月は、さまざまなBGM(バックグラウンドミュージック)に彩られる

 イルミネーションをまとった街は、歳末商戦のかき入れ時を迎え華やぐ。消費を盛り上げるのは、アップテンポのクリスマスソング。ただ、気になるのは政府のデフレ宣言。さらに円高などもあり、軽快なリズムに乗れるか

 予算の無駄を洗い出そうと政府が実施した「事業仕分け」。舌(ぜっ)鋒(ぽう)鋭く官僚らを問い詰め、次々と「無駄」をあぶり出す様子は勇ましい刑事ドラマのテーマソングが合う。続く2011年度予算編成も同様の勢いを保てるかは未知数だが

 辛くやるせない事件は、暮れゆく年の瀬を心細いものに変える。中学生による集団暴行シ事件、ホームレスの背景にある格差、ヒン困。頭の中に流れるのは切ないメロディーのバラードだ

 例えばジョン・レノンの「イマジン」。「世界が一つになることを想像してみよう」と歌うこの曲、厳しい現実と向き合いながら希望を持ち続けるという意味で、年末のBGMに似合うと個人的には思う

 世界不況や政権交代を経て至った09年末。現状を変えたいという思いを抱きつつ、期待と不安をないまぜに暮れていく。(久高将己)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年12月1日 
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