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普天間飛行場の移設問題「悠々として急げ」13年かけて実行に移せなかった計画・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 作家・開高健が座右の銘としてよく口にした言葉だ。「悠々として急げ」。相反する二つの意味があるが、事を進めるに焦りは禁物で、決断は失敗なきよう迅速にという含蓄がある

 普天間飛行場の移設問題で、結論時期を問われた鳩山首相は「急いては事をし損じる」とした。その通りだ。13年かけて実行に移せなかった計画の本質を慎重に精査する必要がある

 気掛かりは担当閣僚が「県外困難」論を口にしていることだ。これに対する国会での追及が甘い。なぜ難しいのか、説明がほとんどない。他施設や遊休化した空港を具体的に調査した上での考え方なのか

 日米特別行動委員会(SACO)から米軍再編まで、在沖米軍問題に関与した元防衛官僚から4年前、こんな言葉を耳にした。「(普天間を)本土へ移設させるための政治力は中央政界にはない」

 米国の顔色をうかがう従来発想からの転換が必要だ。米軍に施設を提供する根拠となっている日米安全保障条約第6条に、米国の決定権を示す条項はない。海兵隊の存在意義も含め、洗い直しが求められている

 明日開かれる県内移設に反対する県民大会は、沖縄の声を端的に示す機会だ。現行施設の危険性は続く。「最後の意思決定は私が」と公言した鳩山首相に「悠々として急げ」と促す大会にしたい。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年11月7日 
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