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沖縄の基地問題「県民が一つに」望まぬものを飲ませようとするから、混迷が生じる・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 作家の佐藤優さんが近著のテーマについて、本紙掲載の記事で語っていた。母親の出身地である久米島の伝説に触発され、国際情勢を権力の中心ではなく、抑圧された民衆の視点からとらえ直したという

 「世界は久米島の新垣の杜(もり)から始まった」という伝説の一文は、当方にある政治家を連想させた。2000年の沖縄サミットの際に名護市長を務めた故岸本建男氏だ

 むろん同列には論じられないが、サミットの地元開催について「世界が一瞬、名護を中心に回っていると実感した」と、彼が残したせりふがよぎったのだ

 あれから10年近い歳月が流れたが、サミットの影の部分としてあった普天間移設問題は残った。そして今また、県民全体の大きな課題として浮上した。2万1千人が参加した8日の県民大会、そこで示された意思は明確だ

 原点に戻ればよい。名護は市民投票で基地の受け入れを拒否したのだ。望まぬものを飲ませようとするから、混迷が生じる。「今こそ保革を超えて県民が一つになるべきだ」(翁長雄志那覇市長)に同感する

 沖縄の基地問題を取り巻く状況は、政権交代で変わったと受け止めている。鳩山政権を実現させたのは、民意というエネルギーだった。今回示された県民意思を受け止めることに政府は逡巡(しゅんじゅん)してはならないはずだ。(久高将己)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年11月10日 
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