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国民の圧倒的な支持を得て「呑舟之魚」政権の座という「本流」に辿りついた・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 民主党の鳩山由紀夫代表が色紙に好んで書く言葉に「呑舟之魚(どんしゅうのうお)、不游枝流」がある。中国の古典「列子」の言葉だという

 「呑舟之魚」は、舟をひとのみするような巨大な魚の意味で、そんな大きな魚は、支流では泳がない。転じて、大物は小事にこだわらず、大きな夢や目標を持ち、それに向かい本流を求め堂々と泳いでいくのだと

 この言葉を鳩山氏が使い始めたのは約10年前、政権交代を誓い、新民主党を結成した頃だ。当時の議員集会の中で「(言葉の)意味をかみしめながら、大きな志を持って、政権をとる再出発としたい」と語っている

 その誓いから10年、民主党は文字通り、「呑舟之魚」に成長した。去る総選挙で、308議席を獲得する圧勝を収め、長年求めてきた政権の座という「本流」に辿(たど)りついたのである

 だが、夢にまで見た本流は、それほど甘くはない。長引く不況、医療、年金、膨らむ借金と、課題は山積である。本流の心地よさに浮かれ、泳ぎ方を誤れば、日本丸という「舟」もろとも激流にのみ込まれてしまう

 庶民の圧倒的な支持を得て到達した本流である。まずはお手並み拝見といきたい。ただ、「民意」の流れを読み違えれば、半世紀も本流を泳いできた自民党という「呑舟之魚」さえあえなく沈むのだということをお忘れなく。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年9月3日 
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