SSブログ

「消費者庁」消費者の真の味方になるまでには、まだ時間がかかりそう・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 開店を今かと待ちわびていたのか、店の前にはお年寄りばかり二、三十人の人だかりができていた。以前、出勤途中の車中から見た光景だ

 何度か同じ様子を目にし、それほど高齢者に人気の店なのかと不思議に思っていたら、いつの間にか空き店舗の表示。店は突然、消えてなくなっていた

 月曜シニア面で今月スタートした「消費者トラブル相談室」で、合点がいった。期間限定の店舗、締め切った空間。一種の催眠状態のような独特な雰囲気の中で商品を説明し、購入を促す。「催眠商法」と呼ばれる販売方法。どうやらその種の店だったらしい

 消費生活にかかわるトラブルが後を絶たない。つい最近も、自然災害に便乗した悪質商法や義援金詐欺などに注意を呼び掛ける記事が出た。特に狙われやすいのが高齢者。言葉巧みに近づき、信用させ、不安をあおる巧妙な手口には憤りを感じる

 消費者行政を一元化した消費者庁が発足したが、政権移行のはざまでその姿がなかなか見えにくい。製品事故や食品の偽装などへの対応を含め、わたしたち消費者の真の味方になるまでには、まだ時間がかかりそうだ

 前述の「相談室」は、県内の相談窓口が実際の事例をもとに対処法を明らかにし、広く啓発する企画。相手の手口を知ることで身を守るすべとしたい。(奥村敦子)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年9月13日 
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。