SSブログ

500年以上の泡盛文化「古酒(クース)の日」いずれ古酒の時代になる・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 那覇空港の土産店に、かぎ付きのケースで売られている泡盛がある。山川酒造(本部町)の40年古酒「かねやま1967」だ

 720ミリリットル、1本30万円。強気の価格設定のようだが、限定100本の希少性もあり、酒販店からの予約であっという間に完売した逸話を持つ

 すぐ店頭に並ぶ一般酒と比べ、古酒には当然、熟成させるまでの膨大な時間と手間、費用がかかる。タンクを増設すれば、地震など天災のリスクも生じる。同社も農業や養豚で経営難を支えたり、税理士から蔵に並ぶ甕(かめ)を「不良在庫の山」と指摘されたこともあったという

 それでも愚直にこだわってきたのは、1946年に創業した先々代の「いずれ古酒の時代になる」という教えがあったからだ。「先見の明」と言えば簡単だが、戦後の混乱と貧困の中にも、500年以上の泡盛文化が根強く生きていたのではないか

 もちろん山川酒造に限らず、国税事務所などの行政や各メーカーが必死にレベルを上げてきたおかげで、沖縄の古酒が今の品質と名声を得たことはいうまでもない

 同社の次の目標は「百年古酒」。古酒を継ぎ足す「仕次ぎ」が順調にいけば、偶然にも67年生まれの筆者は、2067年に味わえるかもしれない。きょうは古酒(クース)の日。夢を肴(さかな)に、少しは奮発しよう。 (平良秀明)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年9月4日 
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。