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沖縄返還をめぐる日米の密約が復帰37年を経て今、封印が解かれようとしている・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 小学生のころの薄れゆく記憶の中に、一人の女性教師の姿が浮かぶ。時代は本土復帰を前にした政治の激動期。大柄で熱血タイプの彼女は、時折熱く沖縄の現状を私たちに話してくれた

 ちょうどそのころ、琉球政府の行政主席として沖縄のかじ取りを担っていたのが、故屋良朝苗氏だ。その屋良氏が復帰直後まで約20年間にわたってつづった日記が、来年から公開されるという(本紙20日付)

 屋良氏が行政の第一線に立った期間は復帰という「世替わり」を挟んで、沖縄が大きな政治の渦に翻弄(ほんろう)された時期。日米政府と住民の間に立たされた屋良氏の苦悩の大きさは、みけんにしわを寄せた多くの写真が物語る

 復帰前年の1971年の「毒ガス移送」について屋良氏は、移送実施前日の日記に「天よ神仏よ幸運の神よ見守っていただきたい」と、神にもすがりたい心境をつづっている

 知事退任から約10年後の85年、屋良氏は、回想録を一冊にまとめた「激動八年」を弊社から出版。当時の出来事を詳細に語っているが、日記ではよりストレートな思いが吐露されていると思われ興味は尽きない

 過去を知ることは現在を的確に認識する手掛かりとなる。沖縄返還をめぐる日米の密約が復帰37年を経て今、封印が解かれようとしている。屋良氏なら何を思うだろう。(久高将己)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年9月22日 
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