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有権者の意識と乖離「解党的出直し」ではなく「全員野球」による再生の道・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 テレビの討論を見て筋のいい脚本を思った。仮に演劇に例えるなら自民党劇場の「総裁選」は、まあまあの入りだったに違いない。第一に登場人物と、その役回りが分かりやすかった

 キャストは3人。派閥領袖の引退と世代交代による出直しを主張した河野太郎氏。ベテラン議員や若手も含めた挙党態勢を訴えた谷垣禎一氏。その中間の立場で持論を述べた西村康稔氏。違いは明快だった

 観客を飽きさせない舞台展開には、明確なキャラクター設定と適切な配役が、重要なポイントとなろう。その意味で今回の自民党総裁選は、国民の関心を集めるに必要な条件を満たしていたと思う

 現実の総裁選では、谷垣氏が第24代総裁に選出された。自民党は河野氏の主張する「解党的出直し」ではなく谷垣氏のいう「全員野球」による再生の道を選んだ

 ところで、河野氏から派閥主導の象徴と批判された森喜朗元首相が、朝日新聞のインタビューで派閥の必要性について語っていた。「政治家の教育は党ではできない。派閥では行儀や身なり、質問や答弁の仕方、身の上相談など、ありとあらゆる指導を受けることができる」

 やはり、違和感はぬぐえない。派閥の論理は、有権者の意識と乖離(かいり)してはいないか。新総裁はそのことも十分に認識していると期待している。(久高将己)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年9月29日 
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