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花は嵐の中でも咲く、将来を見据え努力し続けて・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 カンヒザクラが桃色から明るい緑へと装いを変え、イペーの黄が街を彩りはじめた。氷上の熱戦が続くカナダを横目に、沖縄の春はもうそこまできている

 国公立大入試の2次試験(前期)がきのう始まった。私立を含む大学の定員増加や少子化による「大学全入時代」でも、国公立の人気は根強く、3・3倍の狭き門に26万人が挑んだ

 厳しいのは就職組も同じで昨年末段階の内定率は74・8%、4万人超はまだ職場が決まっていない。県別では首位富山がこの不況下でも91%と高く、最下位沖縄は46%だった。県内企業への内定率も沖縄は30%と低調だ

 そんな中、宮古島市の伊良部高校では3年生46人全員がすでに進路を決めた。8割が国公立大や専門学校に進学、就職もみな正社員での採用だ。100%の進路決定率は今年で3年連続という

 那覇から見れば伊良部はいわば離島の離島。大手の塾も本屋もないのは不利なようだが、進路指導の担当者は「生徒との距離が近い分、一人一人の伸びを実感できた」と強調した。入学時から将来を見据え努力し続けてきた生徒の熱意に、教師は放課後も土日もなくこたえた。面接の練習には校長も加わった

 生徒が種なら、さしずめ学校が畑で教師はプロの花き職人といえる。手塩にかけた花は嵐の中でも咲く。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年2月26日 
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