SSブログ

「紅型」「ゴーヤーの日よけ」遠く離れた北陸で沖縄・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 夏休みをもらって北陸金沢・富山を旅した。飛行機の便が限られていて不便を感じたが、意外な発見があって楽しかった

 富山の商店街にあるデパートで珍しいテナントを見つけた。和紙などを扱う店で、その名もBINGATAYAである。沖縄の紅型と関係がありそうだ。気になったので店員をつかまえて聞くと「そうですよ」とこともなげに答える

 紅型の図柄を和紙にプリントした包装紙などを扱っている。こっちは「どういうわけで店を出したのか」と沖縄との関係を聞きたいのだが「いい物だから」と言い放たれ二の句が継げなかった

 帰ってきてネットで調べてみたらこの店、実は東京・青山に本店があり富山は支店だ。戦前沖縄の紅型をいち早く評価した鎌倉芳太郎の息子と交流のあった社長が新店舗展開に際し米国で美術を学んだ女性を起用して始めたのだった

 最後の晩、泊まった金沢のホテルのレストラン。食事の手を休めてふと窓の外に目をやるとなんとゴーヤーの日よけである。デパートでは沖縄フェアも。遠く離れた北陸で沖縄が浸透している

 沖縄は音楽で注目を集めたが、工芸も東京や大阪だけでなく地方までその名をはせている。学生時代、肩身の狭い思いをしたのがうそのようなもて方だ。このポテンシャルを生かさない手はない。(真久田巧)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年8月12日 
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。