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「考える力」「感じる力」「味わう力」などの感受性をはぐくむ大切さ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 興南高校野球部監督の我喜屋優さんは、就任わずか3年で、全国大会制覇を成し遂げた。「子どもたちが生まれ変わったように成長した」とほめるが、指導によるところも大きい

 毎月、部員に野球ノートを提出させるという。一人一人と向き合い、個に応じて教えるのだろう。時間厳守など、生活態度にはことさら厳しいそうだ。そこには一教育者としての姿も浮かぶ

 新学習指導要領の下で、小学校教科書の内容が4割も増えることになった。子どもたちの考える力や学ぶ意欲を伸ばす期待もあるが、教える力が伴わなければ、単なる詰め込みでしかない

 国語教育の第一人者、大村はまさん(故人)は「戦後の一番の失敗は、先生方が教えることをやめたことにあります」と語った(ちくま新書「教えることの復権」)。個性や自主性を重んじるあまり、教え導くことを控えたと

 教え過ぎれば、押し付けにもとられる。線引きは難しく、教師には高い技量が求められる。しかし、学習量が増えるだけでは現場の負担は増すばかり。考える力を高める道は遠くなる

 我喜屋さんは、子どもたちに「気づく人になりなさい」と話すという。「考える力」とともに「感じる力」や「味わう力」などの感受性をはぐくむ大切さ。豊かな教育のありようを示すヒントともいえる。(平良哲)

大弦小弦 沖縄タイムス 2010年4月5日 
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