SSブログ

仰ぎ見る高峰「ワールドカップ」今回は私たちの負けだ。だが必ず舞い戻って・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 1953年に初めて世界最高峰のエベレストの登頂に成功した登山家エドモンド・ヒラリー(故人)が、初挑戦で登頂に失敗した際、山を見上げてこんなセリフを口にしている

 「エベレストよ、今回は私たちの負けだ。だが必ず舞い戻って、登頂してみせる…」。挫折にもめげず、目標を見据えて雪辱を誓う挑戦者の熱い思いが伝わってくる言葉である

 エベレストを「ワールドカップ」に替えれば、きのうのパラグアイ戦に惜敗した日本代表チームのセリフにも聞こえる。岡田武史監督が掲げた「目標はベスト4」は、仰ぎ見る高峰だっただろう

 日本チームは本大会前の強化試合で4連敗し、岡田監督の進退までとりざたされた。だが、本番になると一転、「走るサッカー」で快進撃を続け、ベスト8進出まであと一歩のところまで迫り、日本中を沸かせた

 先のヒラリーのセリフは「山はこれ以上大きくならないが、私はもっと成長できるからだ」と続くが、今大会で活躍した本田圭佑、岡崎慎司ら若き才能の芽が大きく花開くのもこれからである

 世界最高峰の登頂に成功したヒラリーは下山し、仰ぎ見る高峰を指さして仲間にこう告げる。「われわれは、あいつを打ち負かしたよ」。4年後、さらに進化した日本チームからも同じセリフを聞いてみたい。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年7月1日 
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。