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甘い言葉で喜ばせて期待させるが、土壇場にはあっさりと・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 米国の風刺家、A・ビアスの代表作に「悪魔の辞典」がある。物事を皮肉たっぷりに解説した警句集だ

 【夫】食事が終わると、皿のあと片づけを命じられる人【外交】祖国のために偽りを言う愛国的な行為。100年前の著作ながら、本質を巧みに突く毒気のある解説は今も色あせていない

 ビアスが健在ならば、どう皮肉っただろうか。鳩山首相が「最低でも県外」の公約を掲げて迷走した揚げ句、「抑止力」を理由に、元の辺野古に戻った普天間移設問題のことである

 本家に倣って、駄作ながら私家版「辞典」で読み説くと次のようになる。【選挙公約】票につながるが、選挙後は破ってもいい約束のこと。追及されれば、「個人的な思いだった」と言い逃れることもできる

 【日本外交】負担軽減を求める自国民の訴えには背を向け、相手国には要求以上に譲歩してしまう稚拙な技術【抑止力】根拠に乏しい軍事用語で、優柔不断な政治リーダーを丸め込むための常套句(じょうとうく)。県外移設をさせないための便利な言い訳

 【友愛政治】困っている人に手を差しのべ、甘い言葉で喜ばせて期待させるが、土壇場にはあっさりと裏切る行為【普天間代替施設】地元に金になると錯覚させ、100年後も沖縄を事件事故の絶えない「基地の島」に固定化する大型ハコ物。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年5月27日 
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