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「学校として何ができるか」一日も早い被害の終息と農家の再建が待たれている・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 折り紙一枚とそれから作られた折り鶴一つ。「どちらが重いのか?」。答えは同じ。いや、実は折り鶴のほうが重いのです

 なぜならその鶴には折った人の「想(おも)い」が込められているからです。宮崎県川南町立東小学校で行われている「いのち」をテーマにした授業の風景だ。きっかけは県内で発生した口蹄(こうてい)疫。父母が牛や豚で生計を立てる仲間たちが少なくない

 被害は飛び火し、学校イベントの多くが中止に追い込まれた。「学校として何ができるか」。嶋田雄一教諭が子どもの教育を通して、地域の災難にも前向きに取り組むことを思いたったという

 子どもたちは口蹄疫の実情を知ることでふるさとを支える畜産業の姿を学び、手塩に掛けた牛や豚が処分される農家の人たちの心の叫びを肌で感じた。取り組みを紹介するブログには「農家の苦しみや悲しみ、怒りを他人事ですませてほしくない」と、感想が寄せられている

 人は家畜の命をもらうことで自らの命をつないでいる。東小の子どもたちが学んでいることは、防疫の重要性だけではなく、命の恵みや地域に感謝する心をはぐくむことにつながっているだろう

 一日も早い被害の終息と農家の再建が待たれているが、子どもたちが地元の人たちを励ますために折っている鶴は、日々重さを増している。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年6月12日 
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