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「勝てば菅軍」弱いところに負担を押しつけるだけでは政治の意味はない・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 まさに「勝てば官軍」。サッカーW杯で強豪カメルーンを下した岡田武史監督は、それまでの酷評を一夜にして賛辞に変えた

 主将を中沢から長谷部に替え、代表の要として貢献してきた中村俊を先発から外し、本田をフォワードに起用。戦力と戦術をぎりぎりまで見極めた〝人事〟は明確なメッセージとして選手に伝わり、勝ち点3をもぎ取った

 日本中をわかせた指揮官は「われわれはまだ何も手にしていない」と冷静だ。プロの世界、問われるのは結果だけ。明日のオランダ戦はどういう布陣で臨むかも見どころの一つだ

 来月投開票の参院選も、W杯に劣らず注目度が高まってきた。まだ実績がないにもかかわらず、内閣支持率が60%台に回復する事態は不可解だが、民主党にとって政権交代後初の国政レベルでの審判となる

 10日前に発足した菅内閣は、普天間飛行場の県外・国外移設について、苦しむ県民の立場で米国と交渉しなかった関係閣僚を再任した。これは「沖縄より米国を優先する」というメッセージだ

 選挙前なのに消費税増税論議をタブーとしないのは、勝機ありと踏んでいるからだろうが、弱いところに負担を押しつけるだけでは政治の意味はない。「勝てば菅軍」。選挙を急いだ背景には、そんなメッセージが隠されているのかもしれない。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年6月18日 
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